お母さんからもらった病気に対する抵抗力は、数カ月で失われてしまいます。そのため、予防接種を受けて赤ちゃん自身で免疫をつくり、病気を予防する必要があります。
感染症の中には、かかると重症化したり後遺症が残ったり、ときには命にかかわる病気もあります。
赤ちゃんを感染症から守るために、冊子「予防接種と子どもの健康」をよく読んで、予防接種を受けましょう。
予防接種を受ける前の注意点
予防接種は体調のよい時に受けるのが原則です。日頃から保護者の方はお子さんの体質、体調など健康状態によく気を配ってください。そして気になることがあれば、あらかじめかかりつけ医や健康増進課に相談してください。
予防接種に行く前のチェック
- お子さんの体調はよいですか?
- 今日受ける予防接種について、必要性、効果および副反応など理解していますか?わからないことがあれば、質問をメモにしておきましょう。
- 母子健康手帳は持ちましたか?
- 予診票の記入はお済みですか?
- 予防接種を受けるお子さんの日頃の健康状態をよく知っている保護者の方が連れて行きましょう。
※市民課で出生届を提出した後に、「予防接種予診票綴」と冊子「予防接種と子どもの健康」をお渡ししております。健康増進課までお越しください。
予防接種を受けることができない場合
- 明らかに発熱(37.5度以上)をしているお子さん
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかなお子さん
- その日に受ける予防接種のワクチンの成分で、アナフィラキシーを起こしたことがあるお子さん
- 「アナフィラキシー」とは…予防接種後、約30分以内に起こる、ひどいアレルギー反応のことです。汗がたくさん出る、顔が急にはれる、全身にひどいじんましんが出るほか、吐き気、嘔吐、声が出しにくい、息が苦しいなどの症状やショック状態になるような、激しい全身反応のことです。
- BCG接種の場合、外傷などのケロイドが認められるお子さん
- その他、医師が予防接種を行うのが適当でないと判断した場合
医師への相談が必要なお子さん
- 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液の病気や発育障害などで治療を受けているお子さん
- 予防接種で接種2日以内に高熱が出たり、発疹やじんましんなどアレルギー反応を起こしたことがあるお子さん
- 過去にけいれん(ひきつけ)を起こしたことがあるお子さん
- 免疫不全の診断を受けている、または近親者に先天性免疫不全症の方がいるお子さん
- 接種を受けようとするワクチンの成分で、アレルギーを起こす恐れがある
- BCG接種の場合、過去に結核患者との長期接触があるなど、結核感染の疑いがあお子さん
予防接種を受けた後の注意点
- 接種後30分くらいは、受けた医療機関で子どもの様子を見るか、医師とすぐに連絡を取れるようにしておきましょう
- 接種当日は、激しい運動は避け、安静にしましょう
- 接種部位は清潔に保ちましょう、接種当日の入浴は差し支えありませんんが、接種部位をこすらないでください
- 接種後、生ワクチンでは4週間、不活化ワクチンでは1週間は副反応の出現に注意しましょう
- 接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう