子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)予防接種について

  • 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は、子宮頸がんの主な原因とされるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。
  • 平成25年4月から定期予防接種に位置づけられており、対象者の方は公費(無料)で接種することができます。
  • 令和5年4月1日より、9価のHPVワクチン(シルガード®9)も公費(無料)で接種できるようになりました。

 

子宮頸がんとは

出典:厚生労働省リーフレット

発症者の概況

 子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんで、若い世代の女性が発症するがんの中で多くの割合を占めています。日本では毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、患者さんは20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。また、高齢者も含めて、子宮頸がんを原因に毎年、約2,900人の女性が亡くなっています。

発症の原因

 子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に持続的に感染することで、子宮の頸部に異形成(がんになる手前の状態)を生じた後、がんに至ることが明らかになっています。ウイルスに感染したとしても、多くは数年以内にウイルスが消失しますが、一部の人でHPVがなくならず、感染した状態が続き、数年から数十年かけて進行することで子宮頸がんに至ります。また、HPVの感染は、主に性交渉によって起こるので、感染のリスクは一生のうちに何度も起こりえます。

病気の治療

 子宮頸がんは、定期的に検診を受けるなどして早期に発見し手術等の治療を受ければ、多くの場合、命を落とさずに治すことができる病気です。進んだ前がん病変(異形成)や子宮頸がんの段階で見つかると、手術が必要になります。病状によって手術の方法は異なりますが、子宮の一部を切り取ることで、妊娠したときに早産のリスクが高まったり、子宮を失うことで妊娠できなくなったりすることがあります。

 

予防接種について

1. HPVワクチン定期予防接種の経緯

  • 平成25年4月に定期予防接種に位置づけられましたが、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な痛みなどの症状が報告されているとして、2か月後の平成25年6月に、厚生労働省は積極的な接種勧奨を差し控えるよう全国の自治体に勧告しました。この勧告を受け、結城市でも対象者への個別案内をお送りすることを取りやめました。
  • 以降、8年以上にわたり、積極的におすすめしない状況が続きましたが、令和3年11月に厚生労働省から、最新の知見を踏まえ、(1)ワクチンの安全性に特段の懸念が認められないこと、(2)接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められることなどから、積極的勧奨の差し控えを終了し、対象者への個別勧奨を再開するよう全国の自治体に通知がありました。この通知を受けて、結城市でも令和4年度から、対象者の方へご案内を送付しています。

2. HPVワクチンの効果とリスク

 効果(ベネフィット)

  • 2価ワクチン(サーバリックス®)および4価ワクチン(ガーダシル®)は、子宮頸がんをおこしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。このことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぐことができます。
  • 9価ワクチン(シルガード®9)は、HPV16型と18型に加え、ほかの5種類のヒトパピローマウイルスの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぐことができます。
  • HPVワクチンの接種を1万人が受けると、受けなければ子宮頸がんになっていた約70人ががんにならなくてすみ、約20人の命が助かると試算されています。

 リスク

  • HPVワクチン接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。痛み等の頻度が高いワクチンであり、接種の痛みや緊張のために、血管迷走神経反射が出現し、失神することがあります。
  • 接種後は少なくとも30分間は背もたれのある椅子に座っていただき、座位で様子をみてください。前に倒れる場合もありますので、注意して様子を観察してください。

接種後の主な副反応

hpvワクチン副反応

3. 標準的なワクチン接種スケジュール

  • 接種するワクチンの種類によって、接種間隔や回数が異なります。
  • 2価ワクチン(サーバリックス®)および4価ワクチン(ガーダシル®)は3回接種します。
  • 9価ワクチン(シルガード®9)は、初回接種時の年齢が15歳未満の場合、接種回数は2回とすることが可能です。ただし、2回目の接種が初回接種から5か月未満となった場合は、3回目の接種が必要となります。

※1 1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要となります。

※2・3 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上あけます。

※4・5 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上あけます。

4. 予防接種の対象者

定期予防接種として公費(無料)で受けることができる方は、以下の2通りの方です。

ご自身がどちらに該当となるかをご確認の上、リンク先の内容をご覧ください。

hpv定期接種対象者

hpvキャッチアップ接種対象者

5. 外部リンク

 接種に際し、下記の説明についてもご確認ください。

 

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健康増進課 管理係

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  • 2024年4月4日
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