結城紬(縮織)

ゆうきつむぎ(ちぢみおり)

県指定文化財 無形文化財 No.1

手つむぎ200kasuri200縮80亀甲

本場結城紬と言えば、撚りのない糸を経と緯に使用する平織を指すものでしたが、明治35年頃から、縮織が織られるようになりました。

「縮」というのは横糸に強く撚(よ)りをかけた糸(撚糸/ねんし)を使って織り上げ、それを湯につけると、撚りをかけた時につけられた糊が除去されると同時に撚りがもどり、その作用によって幅が縮んで、表面がちりめん状になることをいいます。当時、絣の応用とこの布地のもつシャリ感が非常に好評で女性の単衣(ひとえ)物の市場を広め、本場結城紬の生産の中心が男物から女物へと大きく変化しました。

そして、昭和の初期から縮織が増え始め、昭和37年には紬全体の生産量の86%を占めるようになりましたが、その後、平織が急速に増加するとともに縮織は減少、昭和41年から42年にかけて両者の関係は逆転し、現在では本場結城紬全体の3%ほどに減少しています。

なお、平織は反物の耳の部分に白い糸を織りますが、縮にはこれがないので容易に見分けることができます。

指定年月日

昭和28年11月14日

所在地

結城市中央町

管理者

(公財)重要無形文化財結城紬技術保存会

 

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生涯学習課 文化係

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  • 2020年3月3日
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