往生要集

おうじょうようしゅう

県指定文化財 書跡 No.1

往生要集

袋つづりで表紙を含め九枚からなる冊子本です。
往生要集とは、平安時代後期の985年、僧源信によって書かれた極楽浄土へ往生する方法を説いた本で、その一節が写された部分が三枚あり、そのなかの五行分が親鸞(1173~1262年)の直筆として伝えられています。
鎌倉時代、法然は念仏を唱えれば死後平等に極楽浄土に往生できるという専修念仏の教えを説いて浄土宗を開き、弟子の親鸞はその教えをさらに一歩進めて、煩悩の深い人間こそが阿弥陀仏の救おうとする相手であるという悪人正機の教えを説いて浄土真宗を開きました。
建保2(1214)年、親鸞は42歳のときに関東に移住し、布教活動をおこないましたが、武士や農民に帰依する者が多く、常陸(茨城)を中心に下野(栃木)・下総(千葉)方面にその教えが広まり浄土真宗の東国教団の基礎ができました。
また、結城初代朝光も親鸞に帰依し、親鸞の高弟真仏を招き、称名寺を建立しました。

指定年月日

昭和33年3月12日

所在地

結城市結城152(浦町)

所有者

宗教法人称名寺

製作年月日

鎌倉時代

大きさ

縦26.2センチメートル 横18.0センチメートル

員数

1冊
 

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  • P-3188
  • 2020年3月3日
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