木造不動明王坐像

もくぞうふどうみょうおうざぞう

県指定文化財 彫刻 No.1

木造不動明王坐像

寄木造り。目には玉眼が入れられ身体には群青彩色がところどころに残っています。
本像は平将門の守り本尊と伝えられ、江戸時代の慶長9(1604)年に書かれた『山川不動尊略縁起』によると、平将門が京都に行ったときに、東寺に安置されていたものを守り本尊として持ち帰ったと記されています。
平安時代の天慶3(940)年、「平将門の乱」によって将門が討ち死にした後、その家臣・坂田蔵人時幸はこの不動明王をもって山川の綾戸城にひそんでいましたが、源経基の家臣・安部小太郎幸光の軍勢1500余に攻撃されて苦境に追い込まれたため、山川沼に逃れて一心に不動明王に戦勝祈願をしたところ、突然、暴風雨となり敵も味方も山川沼に沈んでしまったといいます。その後、漁師の網にかかり引き上げられ、現在の長徳院のあたりに仮の小屋をつくって安置されていましたが、慶長6(1601)年、大恵上人により大栄寺が建てられ、本像にまつられたという伝承が残っています。

毎月28日の縁日は今でも大勢の人々が訪れ、特に1月と6月の大祭には、昔日のおもかげを忍ばせるほどの賑わいをみせています。
なお、本像は室町時代の作といわれてきましたが、調査の結果、鎌倉時代にさかのぼる可能性が指摘されています。
平成18年度に、本像及び光背、台座の保存修理事業を実施いたしました。

指定年月日 昭和33年3月12日
所在地 結城市山川新宿311-1
所有者 宗教法人大栄寺
製作年月日 鎌倉時代
大きさ

像高50.3センチメートル
光背96.7センチメートル
台座40.7センチメートル

員数 1躯

 

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