農作業事故にお気をつけください
令和3年に茨城県内で発生した農作業事故件数は161件ありました。
月別の発生件数は8月が26件で最も多く、次いで7月が24件。
近年は、夏場の農作業事故(熱中症含む)の発生割合が高くなっております。
農作業の安全対策を見直し、事故の防止に努めましょう。
熱中症の予防
夏場は特に熱中症への注意が必要です。
気温の高い時間帯を避けて作業を行い、水分補給やこまめな休憩を心がけましょう。
農業機械の安全・適切な使用
令和3年に茨城県内で発生した農作業事故死亡者数は12人(男性10人、女性2人)でありました。
安全フレーム、キャビン付きトラクターを使用し、低速車マークの設置、シートベルト・ヘルメットを着用しましょう。
刈払い機等の農作業機械は安全使用を心がけるなど、安全確認と予防対策で重大事故を防ぎましょう。
農薬の適正な取扱の徹底
除草剤、殺菌剤等の農薬は、安全性や効果を確認したうえで周辺農地や住宅、動植物等への影響を鑑み、飛散防止に努めましょう。
高齢者の方は、心身機能の衰えを十分に意識して農作業へ取り組みを
令和3年の茨城県内における農作業事故161件のうち、年齢別にみると60歳以上が120件と最も多く発生しております。
年齢が高くなると視力、平衡機能、とっさの判断力等の心身機能は低下します。
高齢者の方が、自らの状態が若い頃とは違うことを十分に自覚した上で、余裕をもった作業を心がけましょう。
万が一の事故に備えて、労災保険に加入しましょう。
労災保険は、雇用労働者の業務災害時の補償を目的とする公的保険ですが、自営農業者であっても、一定の要件を満たしていれば加入できる特別加入制度があります。万が一の場合でも、経営を維持し、家族の生活を守るため、労災保険の特別加入制度を活用しましょう。特別加入制度の詳細は、お近くの農協や労働基準監督署等にお問い合わせください。また、厚生労働省ホームページでパンフレットがご覧になれます。
なお、法人経営において、労働者を雇用する場合には、使用者の責任において労働者を労災保険に加入させることが義務づけられています。
農業者のための特別加入制度について[厚生労働省]
関連情報
農作業安全対策の留意点や事故防止の取組事例等の農作業安全に関する情報[農林水産省]
茨城県内の農業機械・農作業安全に関する情報[茨城県農林水産部産地振興課]
農作業安全に関する研修の情報[農林水産研修所つくば館]