-国登録有形文化財- 建造物
□ 奥庄株式会社
登録年月日 |
平成21年1月8日 |
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所在地 |
大字結城字大町 |
年代 |
昭和10年 |
員数 |
1棟 |
大町通りの北側に位置する奥庄の創業は天保2(1831)年と伝えられ、以後、澤屋庄兵衛商店の名で代々紬問屋を営んでいました。現在地に移転し店舗を構えたのは昭和10年、先代の時で、現存する店舗はこのときに建設されたものです。「奥庄」と改称したのは昭和38年のことです。
店舗は木造2階建の町家形式で、切妻・平入り・桟瓦葺、桁行4間・梁間3間の店舗部分と、その奥に繋がる桁行4間半・梁間3間の座敷部分からなります。店舗部分の東側には間口1間半・2階建の増築部分が隣接しますが、これは昭和18年、2階に陸軍の高官が居住した際のものです。
通りに面した店舗部分は、1階を2本の独立柱を建てて全面を引き違いの木製ガラス戸とし、上部に出桁造の小庇を設けています。2階も両端を半間の戸袋として全面を引き違いの木製ガラス窓とします。軒は出桁造で、棟は熨斗瓦積、両端に影盛瓦と鬼瓦が付きます。全体的に建設当時の状態を極めて良く留めていますが、西側側面には鉄板が張られています。内部は1、2階とも保存状態は良好です。