国民健康保険税とは
国民健康保険税(以下保険税)は、国民健康保険(以下国保)に加入している人(以下被保険者)を対象に、病気やケガの際に備えて、医療にかかる費用をお互いに負担し、支え合うための財源となるものです。税額は、世帯ごとに計算し、被保険者全員の前年の所得、被保険者数、加入期間などに基づいて計算します。
保険税の納税義務者は
被保険者のいる世帯の世帯主が納税義務者となります。
世帯主が国保に加入していなくても、同一世帯に被保険者がいれば世帯主が納税義務者となります。
(国保に加入していない世帯主を「擬制世帯主」といいます。)
保険税の納付期間
保険税は国保の資格を取得した月から課税されます。
加入の届け出が遅れた場合でも、国保の資格を取得した月まで遡って、最長3年間分課税されます。
年度の途中で国保に加入・脱退した場合、保険税は月割で計算し、課税されます。
《例えば1月1日に会社を辞めて社会保険を喪失したのに、4月に国保加入の届出をした場合》
↓ 国保加入の届出 | ||||
12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 |
社会保険 | 国 保 |
|||
1月に遡って国保の資格が発生のため保険税も1月分から課税されます |
保険税を納めないでいると
特別な事情もなく保険税を滞納し、納税相談等にも応じない場合は、以下のような措置がとられます。保険税の納め忘れにはご注意ください。
- 督促手数料・延滞金が加算
納期限までに納付がない場合は督促状が送付され、督促手数料として50円が加算されます。
延滞金が加算される場合があります。
- 短期保険証の交付
「短期保険証」とは通常の保険証より有効期限の短い保険証です。
- 資格証明書の交付
「資格証明書」とは、国保の被保険者であることを証明するものです。
医療機関では一旦、かかった医療費の全額(10割)を支払うことになります。
(後日申請により医療費の一部が払い戻しされます。)
- 給付の全部または一部差し止め
「高額療養費」等の保険給付の全部または一部が差し止められます。
また、保険給付の全部または一部を、滞納している保険税に充てることがあります。
- 滞納処分
督促状を送付しても納付がない場合には、法律に基づき預貯金・給与等の財産差し押さえの処分を受ける場合があります。