趣旨
平成27年度に策定した「結城市人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生総合戦略」により,本市における人口減少を克服し,将来にわたり活力ある地域社会を実現していくため,計画的に施策の展開を図ってきました。
地方創生第1期の終了に伴い,切れ目のない取り組みを進めるため,新たに第2期として「結城市人口ビジョン」を改訂し,「結城市まち・ひと・しごと創生総合戦略2020」を策定しました。
体制
庁内組織として「結城市まち・ひと・しごと創生本部」を設置し,その会議において検討を行い策定します。
また,有識者会議として「結城市まち・ひと・しごと創生推進会議」を設置し,総合戦略策定に係る行政以外からの意見提案・検討及び総合戦略の進行管理・検証作業を行います。
結城市人口ビジョン2020改訂版,結城市まち・ひと・しごと創生総合戦略2020
(1)結城市人口ビジョン2020改訂版
本市の人口の現状及び将来推計を統計データなどから分析し,人口問題に関する基本認識の共有を図り,そこから本市が目指すべき将来の方向・人口目標を示すものです。国立社会保障・人口問題研究所が2015年国勢調査に基づく推計を発表したこと等を反映し,改訂しました。
■今後の展望
自然増減に関しては,出生数について,親となる年齢世代がすでに減少傾向の世代に入っているために,急激な上昇は望めません。死亡数についても,団塊の世代がその域に差し掛かっているため,一定の死亡数があることは明らかであるため,自然増減による短期的な人口減の抑制は困難であるといえます。
社会増減に関しては,単年で転入超過を示す年もあるように,一定の転入需要が見込まれる都市形態にあります。今後はこの強みを生かし,いかに転入する人を呼び込み,かつ,転出する人を思いとどまらせるかといった取り組みが必要となってきます。
「展望人口」 :社人研推計に基づき,総合戦略記載の各種施策の展開によって,人口減少を抑制することを想定して推計。
「社人研推計」:国立社会保障・人口問題研究所『日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年推計)』
(平成30年3月30日公表)より。2015年社人研推計値については国勢調査の実績。
(2)結城市まち・ひと・しごと創生総合戦略2020
人口ビジョンを具現化,達成するために,「政策目標」「施策の基本的な方針」「具体的な施策」をまとめたものです。国や県の新たな第2期の方針を勘案し,策定しました。
■基本目標
(1)安定した雇用と地域労働力を「結ぶ」~安定した雇用の創出~
(2)地域資源を活用して人の縁を「結ぶ」~新しい人の流れをつくる~
(3)結婚・出産・子育てへといのちを「結ぶ」~若い世代の結婚・出産・子育ての希望を叶える~
(4)地域ぐるみのまちづくりで地域と地域を「結ぶ」~時代に合った地域づくりと地域間連携~
■第2期の主な内容
・SDGsで定められた目標を各事業を実施する際に命題とすることで,基礎自治体レベルにおいても実施可能
な持続性のある社会づくりを目指します。
・Society5.0時代から生み出される最新技術を利用し,社会的課題の解決を進めます。
・人口ビジョンを踏まえ,定住人口の維持向上,雇用の創出により少子高齢化及び人口減少に対応し,人や
地域,まちが元気になる魅力的な地域づくりを目指す施策を示します。
・関係人口の創出・拡大に向けた取り組みを推進し,様々な地域の人が集い,活気にあふれる地域づくりを
目指す施策を示します。
総合戦略2020の計画期間
令和2年度限りの1年間 ※その後は,令和3年度策定予定の結城市総合計画と一本化を計画。