事例1
こたつで就寝し朝起きると,足の指から出血しており,やけどに気付いた。
左足の親指と人差し指を切断し,中指は皮膚移植を行うほど重症だった。
事例2
腰にカイロを貼り,電気毛布のスイッチを付けたまま就寝した。翌朝カイロをはがすと「痛痒さ」があったので,皮膚科を受診したところ,皮がむけており皮膚の深い部分までやけどをしていると言われた。
ひとことアドバイス
- カイロやこたつ,電気毛布など,暖かく感じる程度の温度でも,長時間皮膚が接することによって「低温やけど」が起きます。高齢者は若年者に比べて皮膚が薄く,運動機能や感覚機能が低下しているため,重症となりやすく,特に注意が必要です。
- 低温やけどを防ぐためには,長時間同じ部位を温めないことが重要です。
- 低温やけどは痛みも少なく,一見軽そうに見えますが,見た目より重症の場合があります。早めに医療機関を受診しましょう。