太刀(葵くずし紋)

たち(あおいくずしもん)

 

県指定文化財 工芸品 No.5

葵ずくし

 水戸藩第9代藩主徳川斉昭の作刀であり、徳川第12代将軍徳川家慶佩用(はいよう:身に付けて用いるの意)の太刀です。斉昭が作った刀には、徳川家の家紋である葵紋を図案化したものを茎 (なかご:刀身の柄で被われる部分)に彫っていることから、「葵くずし」と呼ばれています。

 この太刀の特色は「八雲鍛(やくもきたえ)」と称される斉昭が確立した鍛刀方法にあります。大板目肌(折り返し鍛錬した際に刀身に現れる模様で、そのうち材木の切り口に似ている模様)が流れ、肌目の間に光り輝く異質がねが現れる特徴が見られます。
 

 刃文は直刃(すぐは)が浅く湾(のた)れる(ゆるく波打つ曲線模様)ものが多く、刃縁にはほつれ(糸がほつれたような模様)が見えます。
 茎は先栗尻(栗のようにカーブした形)、鑢目(やすりめ)は切(横に平行線が入るもの)で、目釘穴上に葵くずしの紋を一つ切っています。

指定年月日

昭和38年8月23日

所在地

結城市大字結城(塔の下)

所有者

個人

製作年月日

江戸時代後期

大きさ

長さ 69.6センチメートル
反り   2.2センチメートル
茎長   19.9センチメートル

員数

一口

 

 

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