熱中症を予防しましょう
熱中症とは
熱中症といえば、炎天下に長時間いた、真夏の暑いなか運動をしていたといったケースを想像するかもしれません。しかし、実際はこうした典型的な場面ばかりではありません。
熱中症は、 高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能がうまく働かないことにより発症します。
室内でなにもしていなくても発症することがあり、場合によっては死亡することもあります。
新型コロナウイルス感染予防とあわせて、熱中症に注意し、予防行動を心がけましょう。
熱中症警戒アラート
「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、 熱中症予防行動をとっていただくよう促すための情報です。環境省と気象庁が連携して運用しています。
発表されている日は、熱中症にかかる危険性がとても高くなりますので、いつも以上に熱中症予防につとめましょう。
熱中症を防ぐために
こんな症状があったら熱中症を疑いましょう
重症度によって、次の3つの段階に分けられます。
軽 度 | めまい、立ちくらみ、筋肉痛、汗が止まらない |
中 度 | 頭痛、吐き気、身体がだるい、虚脱感 |
重 度 | 意識がない、けいれん、高い体温、呼びかけに対し返事がおかしい、まっすぐ歩けない |
こんな方は特に注意
(1) 高齢者
熱中症患者の約半数は65歳以上の高齢者です。暑さや喉の乾きに気づきにくい傾向がありますので、室内でも熱中症になることがあります。
(2) 乳幼児
乳幼児は体温調整機能が十分に発達しておらず、晴れた日は地面に近づくほど気温が高くなるため大人以上に暑い環境にあります。
(3) 肥満傾向の方
(4) 体調の悪い方
(5) 持病のある方
(6) 暑さに慣れていない方
熱中症の予防方法
(1)暑さを避ける
・扇風機やエアコンで室温を調整
・外出時には、日傘や帽子で直射日光を避ける
・日陰の利用、こまめな休憩
・通気性の良い、吸湿・速乾の衣服を着用
(2)体調管理に注意する
・喉が乾かなくてもこまめに水分補給
・こまめな体温測定(特に高齢者、乳幼児)
・体調の悪い日は外出を避ける
・汗をかいた時は塩分の補給を忘れずに
熱中症になった時の応急処置
呼びかけに応えるとき | 呼びかけに応えないとき |
(1)涼しい場所へ避難させる (2)衣服をゆるめ、体を冷やす (3)水分や塩分を補給する |
(1)救急車を要請する (2)涼しい場所へ避難させる (3)衣服を脱がせ、体を冷やす (4)医療機関に搬送する |
熱中症予防×コロナ対策
今年もコロナ禍の夏となります。コロナ禍では、マスク着用により熱がこもりやすくなるなど、熱中症のリスクが高まります。感染症予防と合わせて、熱中症対策を行うことが大切です。
以下の点に注意しながら、「熱中症予防」と「コロナ対策」を両立させましょう。
・人との距離が保てるときは、マスクを外す時間を増やしましょう
・マスク着用で、水分補給を忘れがちになったり、のどの渇きを感じにくくなるため、意識してこまめに水分補給を行いましょう。
- 2022年7月11日
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