市指定文化財 絵画(詳細)
市指定文化財 有形文化財の部 -絵画-
1 紙本著色結城朝光肖像画
結城氏の祖、七郎朝光は、仁安2(1167)年、下野の豪族小山政光の第3子として誕生しました。母の寒河尼は、常陸国の豪族八田宗綱の娘で、源頼朝の乳母をつとめた女性でしたので、朝光は頼朝の御家人に加えられ、常にその身辺に仕えました。
寿永2(1183)年に起きた志田義広の乱では武勲をあげ、志田氏一族の所領が分け与えられ、その中に結城郡が含まれ、結城家が成立したと考えられております。
この肖像画は、寺伝によれば3代広綱の筆とされ、薄絹の狩衣をつけ、中啓と数珠をもった気品のある姿が描かれています。
年代 | 桃山時代末期~江戸時代初期 |
数量 | 1幅 |
指定年月日 | 昭和38年10月1日 |
所在地 | 結城市大字結城(浦町) |
所有者 | 宗教法人称名寺 |
2 絹本著色復庵和尚頂相
頂相とは、禅宗の高僧の肖像画のことです。華蔵寺に伝わるこの頂相は開山の復庵宗己禅師の全身肖像画で、曲ろく(僧の用いる椅子の一種)に座り、右手には杖を持っています。長さ98センチ、幅54センチの絹本で、高弟印元による賛(その徳を称えるために作られた漢詩)も記され、賛の紀年銘は延文4(1359)年9月12日と考えられます。
年代 | 室町時代 |
数量 | 1幅 |
指定年月日 | 昭和48年3月12日 |
所在地 | 結城市大字結城(塔の下) |
所有者 | 宗教法人華蔵寺 |
3 紙本著色不動明王像
長さ1メートル9センチ、幅54センチの絹本です。画中の不動明王は右手に降魔の利剣を持ち右肩にかつぎ、左手に自由不覊の索縄を持つ雄壯な佛相をあらわし、衆生の祈願に応じて今にも赴援するかのような尊姿をうかがうことができます。
年代 | 不詳 |
数量 | 1幅 |
指定年月日 | 昭和49年4月26日 |
所在地 | 結城市大字結城(永横町) |
所有者 | 宗教法人釈迦堂 |
4 源翁禅師頂相
長さ64.8センチ、幅32センチ、払子を持ち曲録にかけた椅像です。源翁禅師は那須の殺生石を2つに割り、中にいた霊を成仏させたという伝説で有名な高僧で、安穏寺の中興開山の祖でもあります。この頂相も他の寺宝とともに大切に伝えられ、何度かの火災・災害等により多少の損傷が見られますが、制作年代的にも、芸術的にも価値のあるものです。
年代 | 室町時代後期~桃山時代初期 |
数量 | 1幅 |
指定年月日 | 昭和51年4月1日 |
所在地 | 結城市大字結城(鍛治町) |
所有者 | 宗教法人安穏寺 |
5 紙本山川綾戸城古図
この山川綾戸城古図は城主の山川家に伝来されたもので、縦56センチ、横39センチ、山川綾戸城の絵図としては唯一のものです。
年代 | 室町時代 |
数量 | 1幅 |
指定年月日 | 昭和52年12月6日 |
所在地 | 東京都日野市 |
所有者 | 個人 |
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電話番号:0296-32-1931 ファックス番号:0296-33-3144
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