結城廃寺跡附結城八幡瓦窯跡

ゆうきはいじあとつけたりゆうきはちまんかわらがまあと

国指定文化財 史跡 No.1

航空写真

せん仏

舎利孔石蓋

 

 結城廃寺跡は、上山川・矢畑地内、鬼怒川の右岸台地上に八世紀前半の奈良時代のはじめに建てられ、室町時代の中頃まで、約700年間続いた大きな寺院の跡です。現在、その面影は残されていませんが、「結城寺北」や「結城寺前」などの地名が、かつてこの地に結城寺があったことを物語っています。

 発掘調査により、回廊跡の内側から西に金堂跡、東に塔跡が見つかり、「法起寺式伽藍配置」とよばれる建物の配置であることが判りました。さらに、数多くのせん仏や、五弁の蓮華文が描かれた塔心礎の舎利孔石蓋、たる先瓦など、貴重な遺物が数多く出土しています。これらの出土品から、非常に畿内色が強い寺院であることが窺えます。
 また、「法成寺」とへら書きされた文字瓦があり、『将門記』にある結城郡法城寺にあたる可能性が高いことも指摘されています。

 結城八幡瓦窯跡は結城廃寺跡北東500mにあり、奈良時代の結城廃寺の屋根に使う瓦を生産した登窯の跡で、これまでの調査で4基の窯跡が見つかっています。

 

指定年月日

平成14年9月20日

所在地

結城市上山川字古屋敷乙31番地ほか

所有者

結城市ほか

大きさ

東西約180m
南北約250m
面積約45,000m2

 

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