結城紬の紹介・製作工程
日本最古の歴史を有する高級絹織物。全行程が手作業で行われ,その中でも糸つむぎ・絣くくり・地機織りの3工程は昭和31年に「国重要無形文化財」に,昭和52年に「伝統的工芸品」に,そして平成22年には「ユネスコ無形文化遺産」に登録され,日本が世界に誇る文化となりました。
ふわっと軽い上にあたたかく,着物はもとより名刺入れや財布,バッグ,ネクタイなど様々な紬製品が作られています。


結城紬の歴史
結城紬の原型は,奈良時代に常陸国から朝廷に献上されていた「絁(あしぎぬ)」と言われています。
その後,常陸紬と呼ばれるようになり,鎌倉時代には,見た目が質素で丈夫なことから関東の武士にも好まれ,結城地方が生産の中心となっていきました。
室町時代の頃には「結城紬」の名で幕府や関東管領に献上され,全国的に著名な物産となりました。
江戸時代にさらに改良が加えられ,当時の百科事典と言われる『和漢三才図会』には最上品の紬として紹介されています。
結城紬の製作工程
結城紬が完成するまでには,いくつもの工程が必要です。
重要無形文化財の指定要件とされ,ユネスコ無形文化遺産にも登録された「糸つむぎ」,「絣(かすり)くくり」,「地機(じばた)織り」の技術をはじめ,その工程のほとんどが手作業です。
世界でも類を見ない,手で紡いだ無撚糸(むねんし)の糸を使用し,織り手が腰の力で加減を調整しながら織りあげることで,軽くて暖かい結城紬独特の風合いが生み出されるのです。



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結城紬に関するお問い合わせ
生産・販売について
結城市産業経済部 商工観光課 電話 0296-34-0421
歴史・文化財について
結城市教育委員会 生涯学習課 電話 0296-32-1899
関連ファイルダウンロード
- 結城紬ができるまで(文化係作成結城紬パンフレットより)PDF形式/3.49MB

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問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは商工観光課です。
庁舎2階 〒307-8501 茨城県結城市中央町二丁目3番地
電話番号:0296-34-0421 ファックス番号:0296-33-6629
メールでのお問い合わせはこちら- 2020年7月30日
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